この映画は、最初は、あまり面白くないなと思いつつ、寝ないようにあらすじをちゃんと分かるように見ていたのですが、
後半45分くらいからぐっと引き込まれました。
北海道の山中から、壊れたワゴン車から、中年男性と犬の遺体が発見されたところから、その男性の身元を少ない情報を元に調べていくのですが、その中で、どんなことがあったかが分かっていくのですが、ペットのハッピーとの深いつながりや、家族を失ってから、その大切さに気づき、失った家族を遠くから父親、夫としての思う気持ち。
ちょっとしたタイミング、勘違いですれ違っていく様子が、見ていて、胸が痛くなり、涙がこらえきれなくなりました。
西田敏行の深みのあるやさしさがにじみ出ていて、引き付けられました。
ハッピーが遊びにきて、バーベキューをしていた小さな子連れの家族に、昔の仲良かった飼い主の家族の姿を重ね、駆け寄ろうとして、石をぶつけられ、それが致命傷となって命を落とすのですが、亡くなった男性の元へ、必死にやってくる場面が、やりきれなくて、涙が止まりませんでした。
映画が終わってからも、ジーンとひたって、席を立てなかった映画でした。